Case Study 臭素タンク排ガス処理/Br2
臭素(ブロム/BROMINE/Br2)は、プラスチック製品や農薬、化学合成繊維の難燃剤、また工業薬品(臭化物)として、世の中の数多くの製品の原料に使用されている物質です。
臭素は塩素、フッ素、ヨウ素などと同じハロゲン化物に分類されており揮発性が強く、塩素同様に腐食作用が大きい為、金属や有機物を侵します。
また、吸引の許容濃度は0.1ppmと低く、皮膚につくと潰瘍を起こし目に入ると火傷をするなど非常に毒性の高い物質です。
臭素の物性
Br2 | 分子量(式量):159.81 |
状態 | 激しい刺激臭をもった赤褐色液体 |
比重 | 3.12(20℃) |
融点 | -7.3℃ |
沸点 | 58.7℃ |
蒸気圧 | 23.3kPa(20℃) |
臭素は、大気汚染防止法の第十条25項に特定物質として挙げられておりますが、臭素ガスは水に吸収されにくい物質の為、簡単なスクラバー設備では除害しきれません。 また、腐食性が高い為、設備の材質にも考慮する必要があります。
弊社では、難易度の高い多くのハロゲン化物(塩素、臭素、フッ素、ヨウ素)の除害スクラバーを設計・製作した長年のノウハウにより、この度、臭素タンクのタンクベントから排出される臭素ガスを除害する臭素スクラバーをリリースいたしました。
尚、スクラバーだけでなく、PVDF製の臭素タンクも合わせたパッケージにて、コンパクトな機器による御提案を致します。
- 設備の特徴