ミストセパレーションとは
ハイポテックでは、ヨークstyleデミスターで知られるコークグリッチ社(KOCH GLITSCH BVBA)製の各種ミストエリミネーターと当社独自の設計ノウハウにより、様々な用途にあったミスト処理を提案いたします。
プロセス性能の向上、製品品質の向上、機器の腐食保護、汚染の回避などを達成させるためにミスト処理は必要であり、発生するミスト粒子径のレンジを十分に 検討して、その粒子径レンジにあったミスト処理を設計する必要があります。
あらゆる産業活動において、プロセス性能の向上、製品品質の向上、機器の腐食保護、環境汚染の回避などを達成させるためにミスト除去工程は不可欠 です。ハイポテックではKOCH-GLITSCH社(コーク・グリッチ社)の高性能ミストエリミネーターを採用して、様々な用途にあったミスト処理を提案いたします。
ミストの発生メカニズム
機械的 Mechanical |
凝集 Condensation |
反応 Chemical Reaction |
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ガス体が急激に冷され飽和状態になり発生する。 | |||
スプレーノズル等により機械的に発生させる | 物質表面に発生した場合 | 空間に発生した場合 | 2種類以上の物質の化学反応によって蒸気圧の低い物質が生成されることによって発生する。 |
スプレーノズル、再飛散ミストなど | 配管内部の凝縮ミストの付着など | 気化したオイルの再凝縮など | SO3ガスと空気中水分の化学反応による硫酸ミストなど |
ミスト粒子径に応じた捕集原理
20ミクロン以上の粒子径の大きなミストには慣性衝突(Direct Impaction)原理
流体が繊維に近づくと、その流線が曲げられるため粒子は流速及び質量が大きなほど、その慣性力によって、障害物である繊維に衝突し捕集されます。
3~20ミクロンの粒子径の比較的小さなミストにはさえぎり衝突(Inertial Impaction)原理
慣性、拡散の影響が無視出来る範囲において、粒子の中心は流体の流線にそって移動し、その中心が繊維表面から粒子の半径以内に近づけば、繊維に接触捕集されます。
3ミクロン以下の微細なミストにはブラウン拡散(Brownian Diffusion)原理
粒子の質量が無視でき、流速が遅いほど粒子は慣性の影響を受けることなくブラウン運動(粒子がガス分子と衝突して起こる前後左右運動)をするので、流体の流線に沿った均一な運動は行わず、不規則に移動し、障害物である繊維に付着し捕集されます。