白煙除去装置とは
当社は白煙除去装置/ミスト除去のパイオニアとして、設立以来、国内外600基以上の実績をもっております。
数多くの実績から得た、ノウハウを強みに、様々な白煙・ミスト問題を解決いたします。
当社白煙除去装置の特徴
本製品の捕集対象となる白煙、いわゆるサブミクロンのミストは次のケースで発生します。
● 温度降下等による過飽和ガス成分の凝縮
● 2種以上の気体の化学反応による蒸気分圧の低い物質の生成
このケースで発生する白煙(微細ミスト)での主な例としては
・塩酸タンクベントや反応工程より発生するHCLフォグ
・発煙硫酸タンクや製造工程で発生するSO3由来の白煙(硫酸ミスト)
・工作機械、タービン、コンプレッサー排気よりのオイルミスト
・塩酸とアンモニアの反応による紫煙(塩化アンモニウムヒューム)
・金属分析工程における、過塩素酸ヒューム白煙
・エッチング工程にておいて、塩化第二銅(CuCl2)などのヒューム白煙
・ガリウム製造工程において発生する、ガリウムヒューム白煙
・ボウ硝(硫酸ナトリウム)製造プラントにて発生する ボウ硝白煙
・乾式リン酸プラントにおける白煙
・金属焼成炉などから発生するNaClヒューム白煙
などが挙げられます。
当社の白煙除去装置はブラウン拡散捕集原理を応用して1ミクロン未満の微細ミストを99.9%以上、除去する事に成功しております。
もちろん、大気排出口で目視できない状態までの白煙除去を可能にしております。
■白煙除去の捕集原理
当社ではミスト組成、ガス組成などから、そのアプリケーションに合った捕集エレメントの選定とハウジングやFANの材質選定を行います。
また既設設備転用などのあらゆるニーズにも対応したトータルエンジニアリングサービスを提供いたします。
事例1)
SO2とSO3の混合ガスの場合
SO2はスクラバーでのガス吸収除害をする必要があります。
一方、SO3は水分と反応して、H2SO4(硫酸ミスト)となり白煙化するため、白煙除去装置での除去が必要となります。
その場合には、スクラバーと白煙除去装置を一体型としたユニット設計での対応をいたします。
事例2)
オイルミストを含有するアクリル酸エチル、DMF、酢酸エチルなどの有機溶剤混合ガスの場合
有機溶剤ガス由来の臭気は、一般的に活性炭吸着などの脱臭装置で臭気除去されますが、そのガス中に真空ポンプなどから発生するオイルミストや余分な水分(過飽和分水蒸気など)が混在する場合、活性炭の寿命が大幅に短くなりランニングコストなどの観点より問題となっているケースがあります。
その場合には、脱臭装置の手前にて白煙除去装置にて、オイルミスト、及び水分を99.9%以上カットして、後段の脱臭装置の負荷を小さくする事ができます。
上記の事例などから、スクラバーや脱臭装置と本白煙除去装置を一体型にするメリットをしては、
・スクラバーや脱臭装置と白煙除去装置を個別に計画する必要がなく、イニシャルコストを低減できる。
・設置エリアを小さくできる。
・メンテナンスコストの低減。(活性炭の交換時期を延ばす事ができる)
などが挙げられます。