テフロン®熱交換器 Resin
アメテック テフロン®熱交換器は、テフロン®の持つ抜群の耐食性・耐汚性・耐久性等のすぐれた特性を最大限に生かした熱交換器として、各産業界で、金属製、カーボングラファイト、ガラス製等の熱交換器に代わり、主に腐食性液の加熱・冷却、蒸発、凝縮に幅広く用いられています。
弊社では、このテフロン® 熱交換器を採用して、これらの用途に合わせた最適機種の選定、また、熱交換器を設置するタンクやその他付帯設備も含めてトータルに設計・提案いたします。
熱交換器タイプとしましては主に3機種ご用意しており、それぞれ特徴のある製品です。
また、これらの機種選定のユーザー側にて簡単にできるように、本サイト上で伝熱面積計算、及び、選定機器の図面を確認できるようにしております。
コイル型 テフロン® 熱交換器
特徴
- 1.伝熱性能が非常に良い
- Q-COIL熱交換器は、下記のような理由で高度な伝熱能力を有します。
- Qチューブの熱伝導度は、通常のフッ素樹脂チューブの約2倍である。
- 最高使用蒸気圧が0.49MPaGと非常に高いので、被加熱液との温度差が大きくとれる。
- フッ素樹脂の伝熱管の表面がなめらかで、汚れやスケールが付着しにくい。
- 伝熱チューブはPP製またはテフロン®製のスペーサーで等間隔に保持されているので管外境膜伝熱係数が大きくとれ、かつ、管外スケーリングがしにくくなる。
- 2.軽量でコンパクト
- 主構成材料がQチューブですから、必要伝熱面積は普通のフッ素樹脂チューブを使った熱交換器よりかなり小さくなりきわめて軽量で薄型、かつコンパクトです。
- 槽内での占有スペースが非常に小さくてすみます。
- 3.機械的性能が向上
- Qチューブ使用により引っ張り強さ、衝撃性、耐摩耗性などの機械的性質が大幅に改善され、高い圧力の蒸気にも安心して使用できます。
- 4.誘電性のQチューブ
- Qチューブは誘電性があるので、管内流体の流動により静電気が発生しても、それが管内に帯電しません。したがって管外放電によるチューブのピンホールの心配がないので、過熱蒸気の使用もさしつかえありません。
- 5.チューブ損傷のおそれが少ない
- チューブの機械的強度が高く、口径の大きいチューブを使用しているので、容易なことでは破損しません。
- 6.保守管理が容易
- 前述のようにQチューブは非常に頑丈で容易なことでは破損するおそれはありませんが、万一の事故に対しては次のように簡単に対処できます。
用途
前述のようにQチューブは非常に頑丈で容易なことでは破損するおそれはありませんが、万一の事故に対しては次のように簡単に対処できます。
ミニコイル型 テフロン® 熱交換器
特徴
ミニコイル熱交換器はテフロン®PFAまたはQチューブをフレームに巻き、小型・軽量にかたち作った熱交換器で、実験用や小型設備の小さい槽の 腐食性液の温度管理用に使用されます。用途は、エッチング、貴金属めっき、半導体製造用純水リンス槽などがあります。 コンタミネーションが無く、長期の使用に耐えます。小型の高い熱伝導のミニコイルは槽内設置面積が少なくてすみます。
用途
半導体、プリント基板、自動車、弱電、航空機部品のメッキ、エッチング、前処理、電解研磨、ケミカルミーリング液の加熱・冷却
スーパーコイル型 テフロン® 熱交換器
特徴
スーパーコイル熱交換器は浸漬型で、高い伝熱係数を有し、金属表面処理溶液の加熱と冷却用に設計しています。 すなわち、電気めっき、電鋳・無電解めっき浴、酸・アルカリエッチング溶液、化学研磨、陽極酸化処理、洗浄、剥離、電解研磨用途などです。 よく知られている特長の非粘着性のフッ素樹脂は耐食性があり、汚れにくく、高い電気抵抗を有し、特に電気めっき浴用途では迷走電流の影響なく使用できます。スーパーコイルは、多くの槽形状にほとんど取付けられるように柔軟な、マルチな網組管束(89mm幅)で設計しています。 網組は伝熱能力を最適にするためスペーサーにて分けています。
用途
電気メッキ、無電解メッキのエッチング、電解研磨、洗浄、化学研磨、酸洗、等
コイル型 テフロン®熱交換器 | ミニコイル型 テフロン®熱交換器 | スーパーコイル型 テフロン®熱交換器 |
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仕様 | ||
チューブ材質 | ||
Qチューブ/テフロン®PFA | Qチューブ / テフロン®PFA | Qチューブ/FEP |
伝熱チューブサイズ (φ外形×肉厚mm) | ||
φ6.35mm×(0.64mm) φ9.52mm×(0.76mm) |
φ6.35mm×(0.64mm) | φ2.54×(0.254mm) |
伝熱面積 (m2) | ||
0.16㎡または0.255㎡/1本単位 (φ6.35mmチューブ) 0.41㎡または0.91㎡/1本単位 (φ9.52mmチューブ) |
0.16㎡/1本単位 | 0~10.6㎡ |
使用条件 | ||
最高使用蒸気圧力(飽和)/温度(℃) Qチューブ:0.49MpaG/158℃ テフロン®PFA:0.49MpaG/158℃ |
最高使用蒸気圧力(飽和)/温度(℃) Qチューブ:0.49MpaG/158℃ テフロン®PFA:0.49MpaG/158℃ |
最高使用蒸気圧力(飽和)/温度(℃) Qチューブ 0.37MpaG/140℃(SUS継手) 0.29MPaG/131℃(TEF継手) FEP 0.2MpaG/120℃(SUS継手) 0.2MPaG/120℃(TEF継手) |
総括伝熱係数 | ||
Qチューブ ・加熱 170~235(Kcal/㎡.h.℃) ・冷却 170~220(Kcal/㎡.h.℃) PFAチューブ ・加熱 110~145(Kcal/㎡.h.℃) ・冷却 110~145(Kcal/㎡.h.℃) |
Qチューブ ・加熱 200~268(Kcal/㎡.h.℃) ・冷却 200~220(Kcal/㎡.h.℃) PFAチューブ ・加熱 150~170(Kcal/㎡.h.℃) ・冷却 150(Kcal/㎡.h.℃) |
Qチューブ 300~600(Kcal/㎡.h.℃) FEPチューブ 200~300(Kcal/㎡.h.℃) |
WEB自動作画サービス (無料)
弊社では、ユーザー側にて自由に設計、図面作成が可能な 自動作画プログラムソフトを無償提供しております。 本自動作画プログラムでは必要なパラメーターを作画したものをそのまま見積依頼できるのも大きな特徴です。