case study 硫酸白煙
発煙硫酸ミスト
化学工場において、硫酸ミスト化した白煙は近接している設備の腐食、周辺作業環境の悪化などの問題を引き起こしているケースが多々あります。 特に発煙硫酸貯蔵タンクを備えている化学工場においては、製品の積込時、あるいは受入時にタンクのベント口より白煙(硫酸ミスト)が多量に発生します。 これは発煙硫酸のSO3ガスは常温での分圧が高く、大気中の水分と接触すると激しく反応して、瞬時に硫酸ミスト化するのが原因です。
SO3+H2O=H2SO4
発生した硫酸ミストは、きわめて薄い濃度でも安定的な白煙を形成し、この白煙は粒子径0.1~4ミクロンの微細ミストで形成されており、一般的なワイヤーメッシュタイプのミストセパレーターでは捕集できません。
弊社、白煙除去装置は、この微細な硫酸ミストをブラウン拡散捕集原理を応用した特殊ファイバーエレメントを採用して、99.99%以上することが可能です。
SO2吸収/SO3白煙除去装置
(SUS316製)
高濃度SO3白煙除去装置
(PFA/FRPハイブリッド/冷却器付)
発煙硫酸タンクベント白煙除去装置
(SUS/ETFEライニング)
発煙硫酸白煙除去 緊急時移動型
(エンジン駆動ブロア搭載)
Case Study
- 用途
- 運転条件
- 導入装置
- 導入後、運転状況
(下限値7ppm以下)
SO3とH2Oが反応して発生する硫酸ミスト濃度は一定ではなく、幅広い濃度範囲のため、仕様する装置の材質や、 前処理設備の有無やタイプなどによっても選定する材質は都度検討しなくてはなりません。